国家資格キャリアコンサルタント養成講習・試験対策講座 資格取得後のキャリア・ストーリー

キャリアコンサルタントとして独立・起業

資格取得後のキャリア・ストーリー・重久亜希子さん

重久 亜希子 さん(50代)

独立・起業

2024年キャリアコンサルタント資格合格
資格取得前:社会保険労務士(個人事業主:研修講師等)、労働行政勤務(非常勤)
資格取得後:キャリアコンサルタント活動をプラス、訓練前キャリアコンサルタント

「キャリアコンサルタントに相談し、自分で人生を選択する」
この文化の豊かさを広めていきたい

資格取得後、SNS経由で発信、相談対応を開始
2024年3月の第25回試験に合格し、5月にキャリアコンサルタントとして登録。合格確認直後に「ライフキャリア相談」というサービスを立ち上げ、note発信し、希望者の相談を受けるようになりました。
また、社労士としての研修講師の受講生からの相談対応を行ったりしました。そして、パソナからの求人に応募し、2024年1月からはハローワークでの訓練前キャリアコンサルタントとしての業務を開始しています。
クライアントが相談を進めるうちに表情が明るくなるのを見ると、支援の価値を実感します。
企業研修や地域のつながりでキャリアコンサルティングの場を
自身もキャリアコンサルティングを受けた経験があり、人に相談し、自分で人生を選択する、その豊かさを他の人にも伝えたいと考えています。信頼されるキャリアコンサルタントを目指したいし、キャリアコンサルティングを広く知ってもらい、「相談する」文化を根付かせたいと考えています。
企業研修と組み合わせるなどの方法もありますし、学生の多い地域にいますから、運営に参加している地域のマルシェでの相談会や、学生向けのキャリア教育イベントの企画なども行っていきたいと考えています。
養成講習で得たものは、学びと仲間、業務も人生も幅が広がった
土日にオンラインで受講できる点と、もともとパソナと縁があったため、パソナの養成講習を選びました。特に試験対策期間では仲間との支え合いも貴重な経験となり、今でも交流を続けています。講習で特に印象に残っているのは「実存主義の哲学」を動画を通じて学んだことで、ネガティブケイパビリティの必要性、キャリアコンサルティングにおける「答えのない問い」に向き合う大切さが心の中に刻まれました。傾聴の重要性を実感し、「人の話を聞く力」が高まり、人生が豊かになったと感じています。
社労士として企業の制度などハード面を支える側にいましたが、人と向き合うこと、ソフト面の支援へとの幅を広げることができました。現在は社労士、労働行政、キャリアコンサルタント、と多角的な視点から「ワーク」と「ライフ」を支えていきたいと考えています。
これから受験を考えている方へ
迷っている方がいれば、まず挑戦すべきとお伝えしたいです。迷っているということは興味があるということ、興味があるということは、適性がある可能性が高いということだと思います。養成講習や試験対策をしっかり行えば合格は十分可能です。
キャリアコンサルタントは人の人生に関わるとてもやりがいのある仕事です。
資格取得後のキャリア・ストーリー・齊木ひろみさん

齊木 ひろみ さん(50代)

独立・起業

2024年キャリアコンサルタント資格合格
資格取得前:会社員約30年経験後、50歳手前で会社を辞めフリーでPR支援業務
資格取得後:法人化し、PR支援とキャリア支援の両輪を掲げる

資格取得を機に法人を設立、社会に向けての発信を行っていきたい

キャリアコンサルタント資格取得を機に、法人を設立
直近の会社で人事に関わる仕事をしていて、人材育成・採用に携わり、中小企業の役員も経験。仕事経験は十分に積んだと考え、50歳を前に会社を辞めて、フリーランスに。人事評価制度の導入を支援する中で、評価制度の変更が、上司と部下の関係や、組織を変えることを実感し、もっと何か、組織や人に関する支援的な勉強をしたいと思った時に、キャリアコンサルタント資格を見つけました。
調べるほど、意味のある勉強になりそうだと感じ、仕事にも活かせそうと考え、養成講習の受講に踏み切りました。資格取得後、法人を設立し、人事と同様にキャリアを積んできたPR支援とキャリア支援の両輪を打ち出した事業をスタートしたところです。
理解が深まっていくキャリア理論と、受講者同士の語り合いの場
この資格は、仕事として活用できることはもちろんですが、勉強そのものが、とても意義深いものでした。
講師は柔らかくて明るい先生と、大学のゼミのように熱く語ってくださる先生でした。
養成講習で学んだキャリア理論は、最初はなかなか頭に入ってきませんでしたが、講習の回が進むごとに、それぞれが頭の中でつながり、あそこで勉強したことがここに結びつくのだとか、様々な発見を重ねていきました。キャリアに関することを受講者同士で語り合ったり、議論したり、意見を交換する場が多く、この時間も、とても面白かったです。
支援職を目指す受講者の方々は、皆さんとても優しく、柔らかい人柄の方々で、また、会社員として優秀な方が多そうだなと感じました。とても居心地の良い学びの場でした。
試験対策は苦しかったけど、学べば学ぶほど知りたくなって
試験対策は苦労もあって、特に実技のロープレは、初めのうちは楽しかったのですが、試験対策講座が後半に差し掛かり本格的な練習が始まると、頭でいろんなことを考えてしまってなかなか言葉に出来なかったり詰まったりと、ちょっと苦しい時期もありました。とにかく最後まで走りきることを目標に、やってみないとわからない、その先に何が見えてくるかなと、その何かを求める気持ちで、自分を奮い立たせました。
学科の模擬試験でも、あまりに点数が低く、本当にもうダメかもしれないと思いましたが、そこから挽回を図りました。キャリア理論や歴史への学びを深めると、学ぶほどもっと知りたくなってきて、よい循環が生まれました。また自分が勉強したことをキャリアで悩んでいる人たちに役立てたいというモチベーションを高めながら取り組みました。
誰もが自分らしく、方向転換もできる社会になるよう貢献したい
今後は、人事評価制度導入支援をした会社や、社員の定着に課題のある会社さんに対して個人面談の支援から始めたいと思っていますが、SNS等で、キャリアについてみんなで考えよう、ということを発信したり、理論家の素晴らしい考え方や言葉を伝えることもできたらと思っています。
副業やリスキリングを考えている人へのワークショップ等も開催していきたいです。
キャリアは誰もが、若いうちから考えていくことが大切です。長い人生、どうやって自分が生きていきたいかということを考えておくことで、その先の自分がもっと、自分らしい方向に進んでいけると思います。進んでみて違うと思ったら方向転換すればよいのです。
キャリアコンサルタントの資格を活かしていく中で、私もそのような方々へのお手伝い、社会貢献をしていくことができれば、と思っています。